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《LONDON》blur : LIVE AT HYDE PARK 2009

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90年代後半に大学時代を送っていた私は、
「いつかロンドンでblurのライヴを観るのが夢」でした。

そして10年後……

2003年に脱退されたGraham Coxonが2008年にDamon Albarnと和解し、
めでたくバンドに復帰するコトとなり、翌2009年には9年ぶりに
4人のblurによる再結成ライヴがロンドンのHyde Parkで行われるのですが、
そのお知らせをblurの公式メルマガで知った美大時代の同級生が
「再結成ライヴ、行こうよ!!」と連絡をしてきてくれたのです!!

そうです、遂に夢のひとつが叶う日が訪れるのです……!!

この上ないお誘いに迷う理由は見つからず、二つ返事でチケットの確保をお願いし、
通話で入力内容を確認しながらウェブサイトで友人に申し込みをしてもらい
無事手続き完了&チケット入手となりました。ありがとうーーーー!!!!

仕事のスケジュール上、友人とは往復の飛行機も英国での滞在期間もバラバラとなりましたが、
blurのHyde Park公演前後のみ、会場から徒歩圏内の同じホテルに滞在するコトができました。



ロンドンの地下鉄駅構内では、先月(2009年6月に)リリースされたばかりの
“Midlife: A Beginner’s Guide To Blur”のコルトン広告をよく目にしました。
ビギナーさんのためにメンバーさんが選曲されたベスト・アルバムです^^

blur HYDE PARK 2009▲地下鉄駅構内にも“blur”の名前が^^
MIDLIFE blur ad

それでは、ライヴ当日の様子を写真とともに綴ってまいります^^

blur HYDE PARK 2009▲電光掲示板に迎えられます^^
blur HYDE PARK 2009

真夏のロンドンの青空の、なんと美しいコトでしょう!
空も、とてもとても高く感じられます。

blur HYDE PARK 2009▲キモチのよい青空に恵まれました\・∀・/

2009年7月2日(木)のHyde Park公演はDVDがリリースされていますが、
私が観たのは、そこに収められたライヴの翌日の公演=7月3日(金)です。

2日間の公演で10万枚(=1日あたり5万枚)のチケットが即完したそうで……
どれだけ多くのファンが、彼らの再結成を待ち望んでいたのかが分かります。
誘ってくれた上にチケットも確保してくれた友人に、改めて感謝・感謝です!!

blur HYDE PARK 2009▲うれしいピクチャー・チケット!
それでは入場します!
blur HYDE PARK 2009▲フェス会場のような広域マップ!
blurのLOGOに気分が高まります♪
blur HYDE PARK 2009▲物販は主にTシャツです
blur HYDE PARK 2009▲この日を待ちに待ったblurのファンでいっぱいのHyde Park!
blur HYDE PARK 2009▲いざステージを目にしますと、
さらなる胸の高鳴りが……!
blur HYDE PARK 2009▲初めて観る海外でのライヴだったため
後方から観るコトにしました

ステージにDamon AlbarnGraham CoxonAlex JamesDave Rowntreeが現れると、
この4人での来日公演は、単独では1997年、フェス出演では1999年のFRFを最後に、
直近では6年前にGraham不在で来日された2003年の赤坂BLITZ単独公演、
そしてSUMMER SONICの大トリでしたので、Grahamが帰ってきて、
本当にblurは再結成されたのだなぁ……と胸がいっぱいになるのでした。

実に9年ぶりの4人によるblurのライヴは、
1990年にリリースされた記念すべき彼らのデビュー・シングル
‘She’s So High’(the 1st Album“Leisure”収録)からはじまり、
序盤から5万人による大合唱で盛り上がる曲が次々と……!

‘Girls & Boys’(the 3rd Album“Parklife”収録)
‘Tracy Jacks’(the 3rd Album“Parklife”収録)
‘There’s No Other Way’(the 1st Album“Leisure”収録)
‘Jubilee’(the 3rd Album“Parklife”収録)

このようにして、文字でタイトルを目にしただけでも、気分が高まります^^
すでにこの5曲で、はやくも「来てヨカッタ!」と思えるセットリストです。

blur HYDE PARK 2009▲FRED PERRYのポロシャツを着こなす
DaveさんとDamon

アップテンポな曲がつづいたところで、今度はミドルテンポの曲がつづきます。
しかしながら決してクールダウンされるコトなく、会場の熱気は上昇するばかりです。

ホーン隊、コーラス隊とともに奏でられた‘Badhead’(the 3rd Album“Parklife”収録)、
この日の美しき太陽に捧げて歌われた‘Beetlebum’(the 5th Album“blur”収録)につづき、
バンド活動休止前に最後のアルバムとして2003年にリリースされた“Think Tank”より
唯一セットリスト入りした‘Out of Time’(the 7th Album“Think Tank”収録)が演奏されます。

残念ながらGraham不在の収録曲となってしまいましたが、今回の再結成ライヴで
Damonの横でギターを弾く彼の姿をロンドンで観られて感慨深いモノがありました。

2004年のフジロック、2006年には単独来日公演でGrahamのソロライヴを観ていますが、
のびのびと居心地の良さそうなバンド・メンバーとのアイ・コンタクトや
水を得た魚のように笑顔でギターを弾きながら歌うGrahamの姿に
「もう、blurには戻ってこないかもしれない……」と複雑な想いをしましたが、
5年後にblurのメンバーとして、またギターを弾いてくださる日が訪れるとは!

blur HYDE PARK 2009▲見覚えのあるウルトラマンTeeのGraham

このあとは、6枚めのアルバム“13”の収録曲がつづきます。
「別れ」の悲しみから生まれた曲=‘Trimm Trabb’、
blurに復帰されたGrahamのヴォーカルが聴けてうれしかった‘Coffee & TV’、
そして合唱しながら心が震え、涙があふれそうな名曲‘Tender’。

blur HYDE PARK 2009▲”Tender”ではAlexがコントラバスを演奏します

観客の一体感による会場の並ならぬ熱量と大合唱の迫力には、
「さすがご当地でのライヴ!」と感じましたが、周りを見渡すと
世界中から多くのファンが集まっているようにも思いました。

blur HYDE PARK 2009

9年のブランクを感じさせないエネルギッシュなステージに、
4人によるblurのライヴを待ち焦がれていたファンの気持ちが
一気に喜びとなって現れ盛り上がる会場は、至福の空間でした^^



今回持参したのは、あまりズームができないコンパクトデジタルカメラで、
光量不足もあり、ぼんやりとした写真ばかりになりました……^^;

blur HYDE PARK 2009

緯度が高いロンドンの夏は陽が長いため、21時を回ってもまだ明るいのですが
ライヴ中盤に差しかかった頃には、お月さまが観客を照らしはじめるのでした。

blur HYDE PARK 2009▲この日のお月さまが
スクリーンに映し出されます

6枚めのアルバム“13”からの曲がつづいたあとは、
4枚めのアルバム“The Grate Escape”より‘Country House’。

彼らが意図しないところで、マスコミによる某バンドとの
“The Battle of Britpop”と題したシングル・チャート争いに巻き込まれたことなどから、
この曲はライヴで封印=演奏されていなかったと言われていますが、
再結成ライヴに伴い、晴れて解禁!となったのかもしれません^^

ちなみに、この曲にはその某バンドを彷彿させる詞があり、
聴きながら、思わずニヤっとさせられます。

今回の再結成ライヴでは、3枚めのアルバム
“Parklife”からの選曲がもっとも多く(8曲)、
反対にいちばん少なかったのは、この曲が収録されている
4枚めのアルバム“The Grate Escape”(2曲)でした。

blur HYDE PARK 2009

そして時は遡るかのように、私も大好きな2枚めのアルバム
“Modern Life Is Rubbish”から‘Oily Water’・‘Chemical World’・‘Sunday Sunday’と
3曲つづき、拡声器を手にした勢いのある元気なアノDamonの姿が見られましたが
コーフンしてしまい、このときは写真を撮る余裕がありませんでした……^^;

blur HYDE PARK 2009

3枚めのアルバムのタイトル曲=‘Parklife’では、
MVにも登場する、おなじみPhil Danielsがゲスト出演!!
ステージから会場全体が大いに湧く光景に心が躍るのでした。
パーライ\・∀・/


ライヴも終盤となり、引き続き3枚めのアルバム=“Parklife”より3曲が演奏されます。
会場中の心がひとつになっているように感じられた合唱が響き渡る‘End of a Century’、
ミラーボールが映える‘To the End’、吸い込まれるように聴き入った‘This Is a Low’で
大成功の再結成ライヴのステージ本編の幕が、閉じられるのでした。

blur HYDE PARK 2009



アンコールでは、1992年にリリースされたシングル曲(オリジナル・アルバム未収録)
‘Popscene’からはじまり、本編の余韻に浸る間もなく会場はさらに熱を上げ続けます。

4人でのライヴは9年ぶりですが、リリースからは20年近く経っている曲も違和感なく、
むしろ彼らは、さらにパワーアップしているのではないかしら?!と思えるステージ!

アップテンポの‘Popscene’につづいて‘Advert’(the 2nd Album“Modern Life Is Life”収録)!
全力疾走感あふれる演奏に合わせてコーラスやカウントを楽しめるのはライヴならではですね^^

アンコールの最後まで、勢い良くどこまでも駆け抜けていくようなライヴは止まることなく、
会場の熱が最高潮に達した‘Song 2’(the 5th Album“blur”収録)で締めくくられるのでした。


息切れ知らズの演奏曲の多さに、観客も負けない盛り上がりを見せていたように思います。
アンコール3曲の演奏後、まだまだと言わんばかりに、なんと2回めのアンコールも……!!

1回めのアンコールとは打って変わり、落ちついたテンポの曲がはじまり、
‘Death of a Party’(the 6th Album“13”収録)、
‘For Tomorrow’(the 2nd Album“Modern Life Is Rubbish”収録)と
夜の帳が下りた会場に浮かび上がる美しいステージに魅了される曲がつづきます。

blur HYDE PARK 2009▲2回めのアンコールは‘Death of a Party’からスタート
blur live at hyde park 2009▲2回めのアンコールの2曲めは‘For Tomorrow’
blur HYDE PARK 2009▲やはりblurにはGrahamがいないと\・∀・/
blur HYDE PARK 2009▲La la la la la……

ひとしきり「♪ラーラーラララーララララララララ」とコーラスを楽しんだあとは、
いよいよ本当に今回の再結成ライヴのラストとなります。
最後を飾るのは……‘The Universal’(the 4th Album“The Great Escape”収録)!

ライヴの締めくくりは、やはりこの曲ですね、圧巻でした。。
感極まりながら合唱されていた観客も少なくなかったのではないでしょうか?

もう〜大・大・大満足です!!!!
演奏はもちろん、曲順も、選曲も、会場の雰囲気も…お天気も…何もかも……!!!

コレで、blurのライヴを観られる日は、今後ないのでしょうか………。
すべてを出しきり、やりきった感じが伝わる、素晴らしいライヴ!
初めてロンドンで観たblurのライヴを、ずっとずっと心に刻んでおきたいです。

《Blur Live at Hyde Park on 3rd July, 2009》

She’s So High
Girls & Boys
Tracy Jacks
There’s No Other Way
Jubilee
Badhead
Beetlebum
Out of Time
Trimm Trabb
Coffee & TV
Tender
Country House
Oily Water
Chemical World
Sunday Sunday
Parklife (Guest: Phil Daniels!)
End of a Century
To the End
This Is a Low

《Encore》
Popscene
Advert
Song 2

《Encore 2》
Death of a Party
For Tomorrow
The Universal

《ライヴ音源収録CD》

《ライヴ映像収録DVD》