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ACIDMAN

#2 Laika Came Back x 大木伸夫(ACIDMAN) at Mt.RAINIER HALL SHIBUYA PLEASURE PLEASURE

Laika Came Back x 大木伸夫(ACIDMAN) at Mt.RAINIER HALL SHIBUYA PLEASURE PLEASURE
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#1 Laika Came Back x 大木伸夫(ACIDMAN) at Mt.RAINIER HALL SHIBUYA PLEASURE PLEASUREのつづきです^^
4曲めの『Walk』の次は、私がACIDMANの作品の中でも特に好きな『リピート』です。

《“リピート”収録 2ndアルバム“LOOP”》
13年前にリリースされたセカンドアルバムですが、
今でもこのアルバムからライヴで演奏されたり、
ご自身たちでリアレンジされている曲が多めの名盤です!
ジャケットは、美術にも長けていらっしゃる大木さんが描かれています。

ACIDMANがリアレンジしている作品のリード曲『リピート』には
バンドの朋友でもあるストレイテナーのホリエアツシさんが、
ゲストとしてピアノで参加されています。

「人は、どんどん過ちを犯しつづけ、繰り返して、繰り返して
手に入れるほど、何かを失っていくことには気づかず、
それでも尚、どんどん手に入れて、なくして、なくして……」

「自然と共には生きられないけれど、自然の美しさも、
また繰り返して、繰り返していく……
それが、美しいことだと思っています」

そのような大木さんの想いを歌にされた『リピート』です。

アコースティックならではのシンプルで真っすぐなアレンジが胸に響き、
大木さんが心で丁寧に歌う、ひとつひとつの詞が今日もとても力強く
聴く側の心にも、しっかりと刻まれ、目頭が熱くなるのでした。

・・・・・

6曲め『季節の灯(きせつのとう)』に入る前にも、曲についてMCがありました。

弾き語りの場合は、どうしてもバラード曲が多くなってしまうので、
もしも退屈してしまわれたら申し訳ないのですが……と客席を気づかわれる大木さん。
(観客が静かなのは、関心がないワケではなく、夢中で聴き入っているのですよね^^)

明るくてハッピーで、という曲を聴くのは大好きでも自分ではウマくつくることが出来ず、
少し暗かったり、少し悲しかったり切なかったりする曲をつくっていらっしゃるそうです。

普段はとっても明るい大木さんも
「必ず心のどこかに“いつか死んでしまうんだな”という淋しさと切なさを抱え、
毎日のように、そのことを感じている」そうですが、
「そのことを憂いて生きていくのではなく、だからこそ、この瞬間というのを
かけがえのないものにしなくてはいけないな」とお話してくださいました。

「イヤなコトやウマくいかないことがあったとしても、自分の考え方次第で
世界が変わるんだな」と、大木さんは気づかされたときがあったそうです。

「誰かではなく、自分自身が世界をつくっていくんだ」

「この一分一秒をムダにしなければ」

「ツラいときこそ笑顔をみせて、鏡に向かってでも笑えば、人間の心は数%リラックスする」

大木さんはよくライヴでお話してくださいますが、
今回も聴くことができて心が改まりました。

「いつか涯てていく自分のことを、大好きな人のことを、
大キライな人のことを、すべての人のことを、
あらゆる命のことを、考えられるような日々が
少しでもふえるようになれば、いいのかなぁ」と大木さん。

「また、これは恵まれた国に生まれたからこそ出来る、
とても贅沢なことで、私たちは生きることを知った以上、
前を向いて生きるのが、いただいた命に対しての礼儀ではないか」

大木さんの想いが込められた
『季節の灯(きせつのとう)』を演奏される前の曲紹介でした。

ACIDMANの曲は一貫していて、繊細ながら
とてもしっかりとした力強い芯が真っ直ぐ通っています。

大木さんご自身もおっしゃっていますが、
聴いて、ただ「楽しい!踊れる!」というだけではなく、
いろいろなことを考え、心にのこるものがあります。

浄化されるような美しい楽曲の数々は、
何度も何度も聴き返したくなるところも魅力です。

つづく